こんにちは。
自転車部のおおきたです。
今日は空気抵抗とエアロポジションのお話。
皆さん平地を自転車に乗っていて、空気抵抗が漕いでるパワーの内、何%を占めるかご存じですか?
有名な話ですが、平地を時速30km/hで漕いでる場合、実に80%が空気抵抗に費やされています。
と言うことで今日は空気抵抗をいかに減らすかと言うお話。
いきなり小難しい話ですが、平地を走る場合に必要なパワーはおおよそ空気抵抗定数(CdA)に比例します。(他にも空気の密度、転がり抵抗等色々ありますがここでは難しくなるので割愛)
CdAとは簡単に言うと自転車に乗った状態での人の「全面投影面積」と同意です。
全面投影面積とは、自転車に乗っている人を真正面から見た場合の面積ですね。
これを小さくすれば空気抵抗が減って平地が速く走れるということです。
では実際に同じパワーで自転車を漕いだ場合、CdAの違いによってどれくらいスピードが違うのか、簡単な計算をしてみましょう。
下記サイトに数字を入れると簡単に計算できるので色々試してみます。
例として体重 60kg, バイク+装備 10kgとして、それぞれ上ハンドル、下ハンドル、TTポジションにおいてパワーが200Wになる速度を計算してみます。
(CdAはこのサイトにある一般的な値を使用)
上ハンドル(CdA:0.4)→32.0 km/h
下ハンドル(CdA:0.28)→35.8 km/h
TTバー(CdA:0.23)→38.0 km/h
なんと、上ハンドルから下ハンドルに持ち帰るだけで同じパワーで時速が約4km/hも速くなります!
ヽ(゜Д゜)ノ
上ハンドルと下ハンドルの頭の高さの差は、単純にドロップハンドルのドロップ分(約13cm)と考えると、頭の高さを1cm下げると時速が0.3km/h増えると言うことになります。
さて、では本日のテーマ「エアロポジション」に戻ります。
頭の高さを下げるには単純にハンドルの高さを下げれば良いと言うこと。
つまりハンドル高さを1cm下げると同じパワーで時速0.3km/h速くなると言うことです。
もっと言うとさらにステム(バイクとハンドルを繋ぐ前に突き出た部品)を伸ばしてハンドルを遠くにすればするほど腕が伸びて頭が下がるので速くなります。
こちらが僕のバイクのハンドル周り。
ステムの下のスペーサーはトールキャップ以外なし、ステムは水平が出る17°のもの、ステム長は12cm。と、かなりエアロを追求しております。(トールキャップを薄型に変えればあと1cmくらい下げられますが未対応…Orz)
さあ、あなたのバイクのハンドル周りはどうですか?
ステムの下にいっぱいスペーサーが挟まってませんか?
長くなりましたが今日のポイントは、「ハンドルの高さを1cm下げると時速0.3km/h速くなる」でした。
では良い1日を!(*゜▽゜)ノ
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